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2024.03.13 インタビュー VREXPO

バーチャルツアー導入企業へのインタビュー(ダイプラ様)

VREXPO TEAMの360度パノラマバーチャルツアーを撮影したり制作している、
いわゆる「中の人」が書かせて頂く(新)シリーズです。

このため、他の記事と系統が異なる書き方になりますが、よろしくお願いいたします。

「中の人・プロフィール」

早速ですが、みなさんは、バーチャルツアーにどのようなイメージがありますでしょうか?
なぜ、必要なのか?役に立つのか?便利なのか?と考えたことがある方もいらっしゃると思います。

これら全てOSAKA町工場EXPO TEAM内でも本音の部分では疑問だったものです。

バーチャルツアーやVRは、どちらかと言うと、モノを買う(消費)ではなく、役に立つかもしれない未知のサービスを試して使い続けてみる(投資)です。
投資といえば「損をするかも?」と思う方が多いのですが、企業として損とはお金のことだけしょうか?
みなさんが代表者(社長)なら、投資は自社のために行うものですよね。
そういう意味で、バーチャルツアーを入れても損をするのは、(お金は、とても大切なものですが・・・)せいぜいお金だけの問題で、お金以外のメリットが出て来たり、発生するかもしれません。それが、今ある何かを買って終わりの消費と、今ない何かにチャレンジする投資の違いだと思います。

「中の人」的には、「バーチャルツアーを撮ってみる・作ってみる」というものは、お金の問題を除くと、「社員と協力してチャレンジできた!」「撮影に向けて社員と協力して清掃と整理整頓や準備ができた!」という処で、お金では買えない、お金以外のそれなりのリターンや気付きを手に入れるチャンスになると考えています。

社長と社員の信頼関係が無いと、いくら社長が「やりたい!」と言っても導入がなかなか進まないサービスでもあります。
大きな企業ではトップダウンで進みますが、小さな企業になるほど、社長と社員の日頃のコミュニケーションが導入決定後の進捗具合を決めます。そりゃ、無理矢理、やりたくもない、面倒臭い業務外のことを、信頼していない上司に命令されても動きませんよね。
ちなみに、(HappyPanoの360度写真は細かく映り込みますから)「掃除と整理に良い機会になった!」は、よくお伺いするお言葉です。

このシリーズでは、OSAKA町工場VREXPO -Power by HappyPano– として、中の人も参加させて頂きながらインタビューをさせて頂く機会を頂けましたので、随時、ご紹介させて頂きたいと考えております。

|インタビューにご協力を頂けた会社のご紹介


|株式会社ダイプラ様のバーチャルツアー


|バーチャルツアーを採用しようと思った経緯


VRはやりたいと思っていました。
新規のお客様を増やす時には、間違いなくホームページをきちんと活用した方が良い訳ですね。
ホームページを、もっと充実させて、会社のことを伝えて行こうと思った時に、VRが一番イメージに合いました。

VREXPOの運営企業、MP-Strategy合同会社の代表に言われたから・・・という訳ではありません。

(VRの検討を考えている時に、)
VREXPOメンバーの方から、見せて頂いて、いいなーと思いました。
VREXPOは、1社だけではなく、何社も集めてヤルというのが面白いと思いました。

経営課題として、情報発信をどう強くして行くのか?ということと、MA(マーケティング・オートメーション)をしっかり取り入れてホームページの営業力を上げようと思っていました。
MP-Strategyさんが、VREXPOをやって下さっていたので、1社だけで何処かに頼んだりすると、今のように横のつながりはなかったでしょうし、値段も分からないので、VRをやる前に、大体、イメージができたので良かったです。
みんな、やっているし、どう?って聞けるじゃないですか。

全部、やろうと思っていたことが、うまい具合に納まっていました。

|バーチャルツアーの採用は外部的に役に立っていますか?


営業の新規はネットのページが入口になっていまして、会社がどんなところか1回来てくださいという手間が省けていますね。
だいたいは、ご覧になられていて、綺麗な工場ですねと言われます。
新規のお客様にとっては、どのような会社か分かり易くなっていると思います。

既存のお客様に対してもね、現場への立ち入りでオープンファクトリーを進めたいという一方で、開発の事案やお客様との守秘義務・情報セキュリティがあるというジレンマがあります。
今日は、どうしても見せられない時にも見せられるので助かっています。
意外と多い行政様や様々な調べ事をされているところに向けても、VRで説明をしています。

VRで工場の様子はこんな感じですよとお伝えして、試作立会の時はTEAMSやZOOMなどを使って、現場とWebカメラとつないで立会中継をするやり方をしています。

うちのことがよく分かって頂けているのではないかと思います。

新規見込みのお客様も、どんなところで、どんな感じなのか、工場の雰囲気を見て品質が分かってしまうので、VRで見て頂くと、及第点をその場で与えて頂ける点があります。
僕らにとっては会社を説明する手間が省けています。

そして、はじめてのお客様とお話する時には、必ず見て頂いています。
(食事をするお店などで)たまたま、隣の席で吞んでいた方に見て頂いたりもありますが、インパクトはあると思いますよ。

VRで見てご来社頂いた方へ、実際に工場見学をさせて頂くと、挨拶などもちゃんとしていますね、本当に綺麗ですねと言われます。
VRを見た上で期待を持って頂いて、ご来社頂けているような時もあります。

地域の子供たちが来て頂いた時にも、VRゴーグル体験をして頂いてます。

近所の方からも、普段シャッターは閉じているので、あの会社は何の会社なのか?とか絶対、みなさん思って頂いているはずなので、それが、解消できるというのはいいと思うんですよ。
あの会社は、こんなもん作っていて・こんなことやってんねんや、というのが見える。
煩い・臭い・危ないとかいうことはないと、思って頂けることが大切です。
地域共生にも役立つものだと思います。

|バーチャルツアーの採用は内部的に役に立っていますか?


社員も綺麗にしとかないとっという意識が働いていると思います。
VRを入れた時に、現場のスローガンで「営業ができる現場にする」というのがでました。
現場を見て、お客様が仕事を出したいと言ってくれる現場にしたいという意味です。

うちの工場は、とにかく、明るくて暗い部分がありません。
VRで見て頂いて、お客様から綺麗と言われることもあり、企業ブランド力の向上にもなっていると思います。

ネットからの新規集客で、明るくて綺麗できちんとしている工場という訴求ができず、昔ながらの製造会社・暗い工場のイメージで伝わってしまえば、必然的に、コスト比較に絞ったお問い合わせも多くなると思われます。
VRで隅々まで見せることで、明るい・綺麗で・清潔な工場ということも伝えられているようで、まず、値段ありきのお問い合わせは避けられているように感じています。

まず、お客様に技術的な課題があって、どうやったら上手くいくのか?失敗しているけどできるのか?という時に、ダイプラという会社だったら、何かできそうかもしれへんっと思って頂けて、問い合わせをしようかどうかの判断の際に、背中を押してくれているのがVRだと思います。

実際、今、新規のお客様は、ほぼほぼWebからですから。。。

まだ、VRを取り入れている会社さんは少ないです。
例えば、見積もり依頼をする候補が3社あるとして、じゃ、実際、何処に声をかけようか?となると、やっぱり見えている工場の方がいいですよね。

|バーチャルツアーの今後は、どうして行きたいですか?


せっかく、社員が綺麗にしてくれていても、外に見せられないというのは勿体無いことです。
外に見せられないと、社員のモチベーションもあがらないかもしれません。
今、やっている設備更新が終わった時点で、また、VRを入れ替えて行きたいと考えています。

|バーチャルツアーの発信先はどう考えればいいですか?


仕事を出して下さっても大丈夫ですよというのをPRしたいわけですよ。
ちゃんとした設備で、きちんとした技術者・社員がしっかりものづくりをしますよっと。
会社がどんな処なのかは、VRを見て頂くと分かって頂けると思います。
ただし、空気感や挨拶がちゃんとできているかなど、VRで伝わらないところも大切です。

☆こちらの項目で頂くべきお話を上述で先に頂けましたので飛ばします

|その他、課題や問題点はありますか?


VRの入口部分で、トピックみたいな、掲示板的なもので会社の近況を伝えて行ければと思います。
ウェルカムボードみたいなモノを設置できればと思います。

会社のホームページ目線で、工場の近況やリアルタイム感・ライブ感が出せたらと思います。
工場の見た目だけじゃなくて、何を作るの・どんな技術・どんな品質など、以外の生の情報・今の情報を伝えられたらと思います。

写真や動画を掲載していますが、例えば、材料の部分にカーソルを合わせたら、材料一覧の説明などが表示されたらいいですね。

|まとめ


「中の人、実情を初めて知る」的なインタビューでした。
(エントリー番号:6番のインタビューです)

番外編ですが、このようなコメントもご頂戴いたしました!

これから、どんどん、人材確保も難しくなるでしょう。
VRは、こんな面白いの作っている会社やねんで、こんな感じのこんな現場で、こんな人が働いているねんでっというようなことをPRするのに、すっごいええんとちゃうかなと。
「自社商品」とか「自社ブランド」で独自のものづくりをやってはる会社さんというのは、VR取り入れる値打ちがあると思います。

MP-Strategyがお声をかけさせて頂く、その前から、VRの構想を抱いて頂いていたのは、進んでいる工場様ですね。
森田さんがおっしゃる通り、見せていない会社・工場様が、まだまだ、多い気がします。

中の人的に、よく聞く、VRやバーチャルツアーのお断りのNGワードを書いておきます。

  1. 何を見せるの?
  2. 見せても同じ
  3. お金をかけたくない
  4. 安いところがいい
  5. 貴方に言われたくない

こんな感じです。
多分、今、導入頂いている会社様も同じ意見ありきだと思う訳なんですよね-笑

私は違う!という場合、こんなことにはなっていないという前提が必要ですね。

例えば、ホームページが10年前と同じ内容でブログしか更新していない。
で、YoutubeもSNSもやっていない。
仕事が忙しい・儲かっていないからと言って、新しいことに何もチャレンジしていないなら、イエローカードです!

私のことやん・・・
とか、もし、思われたら、嫌とは思いますが、1回、眼を通して頂ければと思います。

決して、VRやバーチャルツアーの導入だけのお話ではないかなと思います。

「何を見せるの?」も「見せても同じ」は、とても哀しいお断りワードです。
中の人的には、それを決めるのは、貴方のお客様(遠ければ、お客様のお客様の・・・っとつながります)です。
そうなんです!
「何を見せるの?」は、お客様へのプレゼンテーションをやる気がないということです。
「見せても同じ」は、お客様がそう言っている・思っているのを、何処かで聞いているのかなぁ?っと思います。(そんなことはないはずね)

「お金をかけたくない」「安いところがいい」は、ヤル気ある風のお断りワードかなと思います。
だって、これが課題になているなら、直ぐに、自分で動いていますよね?
例えば、良いモノとは分かっているからVRやバーチャルツアーを自分でやってみたけど・他でやってみたけど、不都合があって止めたという方は、とても少ないです。
(本当に稀です)
ちなみに、安物買いの銭失いのリスクがあるので、きっかけを掴めていないのかもしれませんね。
今、会社を経営しているということは、容易に戻る気がない理想実現に向けたレースの舞台に出ているようなものです。
ぜひ、コース上を自走しましょうよ!
お金=現金だけを示すものではありませんね。
体力も、時間も、知識も、経験も、貴方そのものが、お金以上に価値があるものなのですから。
VRに限らず、ホームページもSNS、Youtubeも同じですね。
とにかく、自分でできることから、コース上に自分だけのラインを刻みましょう!

最後に、「あなたに言われたくない」。
分かりますよ。ホント、これが一番多い本音のお断りワードではないでしょうか?
中の人も同じです!
あそこがやっているから違うことをとか。あの人に言われたのが気に入らないとか。
あーだ。こーだ。とか、ギスギスした考えも多いですよね。
鳥の目線で見渡すと世界は広過ぎる。
地上目線に気を留める必要は全くないことに気付かれると思います。
ほとぼりが冷めたところで、自分で気づいた!ってことにしちゃって、いいことはパクリまくって、とにかく、新しいことをはじめましょう!

そして、今、思ったこと・気付いたことを、ぜひ、自筆で殴り書きしてください!
きっと、3分後には忘れてしまうと思います。

未来への優先度と、5秒後の優先度で、5秒後を選ぶ方は多いからです。
本当は、優先度には重要度も考慮しないとダメなのですが。
ついつい、早くて楽な方を選んで、終わらせて満足したように思いたいのが人間だもの。

これは、何か新しい取り組みをしたり、課題解決に向かう時の壁でもあります。
人間には、バイアスというのがあるらしく、自分が知らない・分からない世界を回避してしまう特性があるようです。
また、メリットよりリスクを回避する考え(得したいより、損したくない)が多いようです。
「損」だけを考えるのやめちゃいましょう。
何でもいいです。今、全てうまく行っているなら、うまく行っている何かから1っ、自ら崩さないと、新しい視野は開けませんね。

一昔前は、ホームページの集客なんて食べ物屋さん?通信販売?といいう感じだった気がします。
しかしながら、森田さんをはじめ、VREXPOの他代表者様から聞こえて来るのは「ネット」であったり「ホームページ」が主軸になりつつあるということです。

中の人的には、正直、”嘘だろ~?”な時代ですね。

丁稚営業、電話営業、飛込営業、紹介営業などなど、多くの営業スタイルがありますが、言葉は非常に悪いのですが町工場さんですら、ネットや、ホームページでPRできる可能性が広がっているのには驚きます。
本当に、10年、いや、3年も経てば、大阪の町工場へダイレクトに、あちこちの海外大手メーカから越境製造依頼とか開発依頼とか試作依頼とか、普通にあり得る時代かもですね。
言葉の壁は年々低くなって来ているので、きちんとした技術を持った人がいる・きちんとしたものづくりができる・きちんとした人がいる日本の中小企業・工場だったら、海外からの直需が来ても何ら不思議はないとか思います。

ただ、世の中に知られていないサービスやモノは・・・
# VRやバーチャルツアーのことですねー
昔ながらの人対人の営業の方が・人海戦術の方が向いているのではないのかな?とか思います。
実際、中の人も、仕様やサービスを紙にまとめろ!とか代表から言われたことがありますが、みなさん向けに分かり易くまとめる自信はありません。
だって、伝える部分が、世の中に無いモノだったりするわけでして・・・
この辺は、ネットでは、(多分)多くの方に分かって頂ける部分しか出せない・書けないというジレンマですね。

そういう意味でも、今、認められているビジネス(工場・会社さま)へ、
こんな激動な時代に、例えば、高単価な仕事を請けたいのに、工場の中さえ公開していないというのは、損としか考えられないかもです。

森田さんから、いろいろなお話をご頂戴し、ご教示頂けたお陰で、コロナ空けたし~♪ そろそろ、忙しくなるかな~♪ とか、そのような過去に戻るような余裕の考えには至れませんね。
コロナによって時代は、特に、オンライン・ネットの世界は塗り替えられましたね。
呑気に、元に戻るし、従来通りでOKと、構えている時代ではなくなった気もします。

コロナ中に、ネット上のPRや使い方が変わりましたね。
あわよくば、2018年頃からウズウズしているバーチャルツアーや、VRがやっと動きだすかもしれません。
もちろん、まだ、誰も知らない新しいネットを活用したサービスが世の中を駆け巡る時が、明日の、すぐそこにあるかもしれません。

AIの進化なんて、凄いですよね。
AIで映像ができる時代だからこそ、そこに行かないと撮影できない写真(実写)のバーチャルツアーに、いい味が出て来る時代になるかもしれませんね。
中の人は、時代に応じて刻々と流れが変わるから、ITって面白い!と感じています。

最後になりましたが「営業ができる現場にする」。
とても素敵な、中の人では思いつけない、凄いお言葉(スローガン)です!
現場社員のプライド、ヤル気、ダイプラ様の製造現場全体の意気込みが、この一言で伝わりますね。
ぜひ、一役・二役、手を上げさせて頂く機会を頂きたいと感じました!

全ての善意の町工場に、バーチャルツアーの有無関係なく、新しいいろいろな気付きがある世界を実体験頂けたら素敵ですね!

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