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2024.02.25 VREXPO インタビュー

バーチャルツアー導入企業へのインタビュー(松下工作所様)#1

VREXPO TEAMの360度パノラマバーチャルツアーを撮影したり制作している、
いわゆる「中の人」が書かせて頂く(新)シリーズです。

このため、他の記事と系統が異なる書き方になりますが、よろしくお願いいたします。

「中の人・プロフィール」

早速ですが、みなさんは、バーチャルツアーにどのようなイメージがありますでしょうか?
なぜ、必要なのか?役に立つのか?便利なのか?と考えたことがある方もいらっしゃると思います。

これら全てOSAKA町工場EXPO TEAM内でも本音の部分では疑問だったものです。

バーチャルツアーやVRは、どちらかと言うと、モノを買う(消費)ではなく、役に立つかもしれない未知のサービスを試して使い続けてみる(投資)です。
投資といえば「損をするかも?」と思う方が多いのですが、企業として損とはお金のことだけしょうか?
みなさんが代表者(社長)なら、投資は自社のために行うものですよね。
そういう意味で、バーチャルツアーを入れても損をするのは、(お金は、とても大切なものですが・・・)せいぜいお金だけの問題で、お金以外のメリットが出て来たり、発生するかもしれません。それが、今ある何かを買って終わりの消費と、今ない何かにチャレンジする投資の違いだと思います。

「中の人」的には、「バーチャルツアーを撮ってみる・作ってみる」というものは、お金の問題を除くと、「社員と協力してチャレンジできた!」「撮影に向けて社員と協力して清掃と整理整頓や準備ができた!」という処で、お金では買えない、お金以外のそれなりのリターンや気付きを手に入れるチャンスになると考えています。

社長と社員の信頼関係が無いと、いくら社長が「やりたい!」と言っても導入がなかなか進まないサービスでもあります。
大きな企業ではトップダウンで進みますが、小さな企業になるほど、社長と社員の日頃のコミュニケーションが導入決定後の進捗具合を決めます。そりゃ、無理矢理、やりたくもない、面倒臭い業務外のことを、信頼していない上司に命令されても動きませんよね。
ちなみに、(HappyPanoの360度写真は細かく映り込みますから)「掃除と整理に良い機会になった!」は、よくお伺いするお言葉です。

このシリーズでは、OSAKA町工場VREXPO -Power by HappyPano– として、中の人も参加させて頂きながらインタビューをさせて頂く機会を頂けましたので、随時、ご紹介させて頂きたいと考えております。

|インタビューにご協力を頂けた会社のご紹介


|株式会社松下工作所様のバーチャルツアー

バーチャルツアーを採用しようと思った経緯


VREXPOの運営企業、MP-Strategy合同会社の代表からの声掛けです。
声を掛けて頂いた時に、「やった方がいい」「必要なんだ」とは思いませんでした。
信頼関係だけです。

|バーチャルツアーを採用頂いてよかったことは何でしょうか?


VREXPOとして動き始めた最初に参加させて貰ったと思います。
新築の工場ができたところで、綺麗な感じがよかった。
しかし、「何の役に立つのか?」が分かりませんでした。

『女子社員が来るまでは』

もちろん、事務員さんや、CAD図面を書けますならあるでしょう。
その中で、19歳の、それも、それなりの学校を卒業した方が「モノづくりがしたい」「金属加工がしたい」と来てくれました。面接の際に、危険であることや汚れることをちゃんと伝えました。それでも、やりたいと言ってくれました。

バーチャルツアーは、女性の方に知って頂くインフラになります。
これからは、女性でも、力がなくても、ベテラン技術がなくても、モノづくりができる個人に依存しないことを目指してゆきたいと思います。

当社に興味を持った人が、まず、見ます。
トイレなども。ちゃんとしていそうだなとか。
油ギトギト、天井が低いなど払拭できていると思います。

面接に行こうか?どうか?と、思う前に、まず見る。
できるだけ、見ていない風に気づかれないように見る。
会社を調べるために。
「ここだと行けるかもしれない」と思って行く(面接に来る)と思います。

<中の人から捕捉>
話題に上げさせて頂いた女性社員の方は退職されたそうです。理由は何と「金属加工に必要な腕っぷしの力が無かったから」とのこと。例えば、70cm角の金属を溶接し90度の角度に加工する際、熱い内に、力で微調整が必要になるそうです。その力が出せないのが理由で諦めたらしいです。そこは、男性に任せてという話もしたのですが・・・
モノづくりに対する熱いプライドですね。

|バーチャルツアーの採用は外部的に役に立っていますか?


会社紹介に使える。「武器を持っている」という状態だと思います。
これから、会社案内などに、QRコードを掲載して載せて行きたいですね。

|バーチャルツアーの今後は、どうして行きたいですか?


職人さんが入っている(映り込む)リアル感、臨場感がある状態で撮り直して欲しい。
職人さんが本当に格好いいから、それを見せたい。

(直視すると眼が焼ける溶接している部分など)職人さんが見ている世界を見せたい。

最初なので、モデルルームになってしまっています。
通路を含めて(更衣室のチラ見せも含め)全部を見せてみたい。

営業ツールとして、バナーやリンクを増やして掲載商品を増やして行きたいです。
(試作でお見せしたことがある)バーチャル展示場も欲しいです。

|バーチャルツアーの発信先はどう考えればいいですか?


営業ツールとしては建物金具。B to B に寄せた方が使い易いかもしれませんね。
7:3で、会社:個人かな。
営業ツールとして見せることは求人にもいいと思います。
いくら綺麗に見繕っても、本当を出さないとダメですから。

|他にお伺いしておくべきことはありますか?


工場は「人」です。機械や装置だけを見せても下請けの下請けの仕事しか来ません。
社長の顔を出さないとダメだね。

|バーチャルツアーの問題点や不具合はありますか?


最初の写真や動画のロードに時間がかかることがあります。
例えば、最小に必要なパノラマ写真へ、すっと飛ばすことはできますか?
Zoomで説明している最中に固まるという話も聞いています。
何ででしょうかね?

|まとめ


「中の人、実情を初めて知る」的なインタビューでした。
(実は、エントリー番号:1番のインタビューです)

概ね、予想はしていました。そもそも、今持っていないサービスを決める分けです。
衣食住の提供物、車や自転車などの便利と分かっている必要な物だと、ある程度、購入理由は明確です。
「この暗闇の洞窟の中に入ると何かラッキーがあるかもしれません」と話を聞いた感じだと思います。
360度パノラマ・バーチャルツアーも、VRも、たまたま、持つことになった人にしか見えない世界があると考えます。

問題点・不具合点については、プログラムやコードを書く時の今後の参考にさせて頂きます。

読込が遅い・固まるのは・・・。
インテルが先か?マイクロソフトが先か?と昔言われていた話題と似ていますね。
企業で利用しているネットワークや、ちょっと古いパソコンですと処理が追い付かないことがあります。
メモリが不足気味だったり、HDD(SDD)が不足気味だったりと悪い条件が重なることも、個人利用と比較をすると増えて来ますね。
それでも、2016年頃から見ると、全然、使える状態になりました。
ここ数年で、やっと、通信やハードウェアが追い付いてきたかな?と「中の人」は思っています。
(次に、3D VRが動いていますので、また、速度やスペックがネックなのですが・・・)

それにしても、内心、ドキドキだった、バーチャルツアーで見せることで結果が出ているというお話は嬉しかったです。
ホームページへの掲載情報だけでは興味を引く、心を掴むのは難しいと思います。
初の(職人としての)女性社員の入社によって、松下さんの”女性の立場を考える”という考えが凄く広がったような印象をうけました。

全ての善意の町工場に、バーチャルツアーの有無関係なく、新しいいろいろな気付きがある世界を実体験頂けたら素敵ですね!

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